新撰組と第二次世界大戦と

新選組血風録 (中公文庫)

新選組血風録 (中公文庫)

この本の後書きに新撰組が再認識されるまでの経緯が書いてあった。
明治の頃の日本にとって新撰組は当然敵であり、ただの殺人集団という認識のされ方だったそうだ。
それが後になって歴史の再研究の過程の中で、生き残っていた元新撰組隊士の聞き取りとかで史料が出来上がり今の認識に至った、というようなことが書いてあった気がする。
人に借りた本だったから確認できないので若干あやふやだけど。


今の日本でどれだけ新撰組好きな人がいるのか分からないけど、ただの殺人集団って認識で止まってる人も少ないんでないかな。
小説とかの読み物で広く知れ渡ったってのが大きいんでしょう。


んでふと思ったのが今の靖国の話に絡んで第二次世界大戦についての話。
あちこちで議論されてるとこを見るとこれも今まさに再認識の過程にあるのかもなぁと思ったり。
ただ新撰組のときと違うのは国内だけの話にとどまらないことと、議論してる人が広すぎるってとこか。
どこかの掲示板とかどこかのwikiとかブログとかもうあっちこっち。
まとまる訳がない。


ただブログに関しては筆者がはっきりしてるってのもあってこの話について将来性がある気がする。
そこらをちょろっと回れば著名人やらジャーナリストによるブログってのも見つかるのだが、主題にもよるんだろうけど書く内容がお粗末だったときにコメントスクラムなんかで閉鎖に追い込まれるってのをちらほら見た。
紙媒体の作家としてではなくブログを媒体とした作家の信頼性ってのがはかられてるんでなかろうか。


新撰組のときと同様戦争を経験して今生きている人の話ってのはたくさん集めとく必要があると思うし、手紙やらなんやらも史料としてまとめられ始めてる。
読み物として面白いのがあちこち転がり始めてるから探してみると面白いよ、と。


…先生まだ来ないよ。。。