視点。

二面性を持つこと、矛盾を乗りこなすこと。


自分の持つ理想は外に見つけてようやく具現化できるものだけど、それを全部備えてると思える人に出会うことはほとんどないだろう。たとえいても自分は基本反骨の人だし宗教的になってしまうのは嫌いだし。たいていは他人のいいところを摘み食い。人に会う幅が広がってきたからだろうか、また少し自分の理想がみえてきたような気がしたのでダラダラ書いてみる。


自分は基本的に楽観的な人間だと思われてるみたいだし、自分でもそう思ってる。ただこれは訓練次第で誰でもできることだというのも知っている。どんなに嫌なことがあっても別の見方をすればいいとこもあるものだ。反骨を突き詰めればこの考えには簡単に至れるし、あとはいい方ばっかり取る図々しさと反省はするが後悔はしない思い切りを身につければいい。結構これは自分なりにできるようにしてきたつもりだ。


ここでポイントになるのは思い切りの部分だろう。落ち込みやすい人や悩み込みやすい人に共通しているのは思い切れない、忘れられないという部分に落とし込めるように思う。あくまで自分個人の乗りこなし方がこれ、というだけで他にも方法があるのかもしれないけど。必ずあるはずのいいとこと悪いとこ、この矛盾との向き合い方が楽しくやってくためのキーだというのは確かだと思う。


最近見つけた、自分がまだできてないなー、けどできるようになりたいなーと痛感した二面性が興味の広さと深さ。言い換えるとこだわりのなさとこだわりの深さ。


自分は結構こだわりのない人間だと思う。興味の広さは人に負けないつもりだったしどんな刺激もとりあえず受け入れるだけの心構えを持っているつもりだった。そのかわり興味を持った分野に対するつっこみが弱い。これはまぁ仕方ないかなぁとか思ってしまってた節があった。最近かなわんなぁと思っている人たちには興味の深さだけでなく興味の広さまで圧倒的に負けてしまっている。なんにでも興味を持ち続けるという姿勢は素直に尊敬できるし自分もそうなりたいと思えるが、正直時間的な制約上いきなりこの人たちの域に達するのは自分には難しい。この矛盾はどうやったら乗りこなせるのか。時間が解決する問題なら姿勢を維持する方法を自分のものにする必要がある。負けっぱなしは気に食わないのでなんとしても手に入れてやる。


外国のいわゆるエリートと呼ばれる人たちは仕事ができるのは当たり前、それとは別にスポーツや芸術と言った点でも一家言を持つ人が多いらしい。これは矛盾を乗りこなした末に二面性を手に入れてこそ成し遂げられることだろう。正直自分がなりたい理想がエリートなのかと言われるとそこは否定しておきたいとこなんだけど、何でもできるすごいやつってのは子供の頃からなりたかったものだったんだよな、てことを最近思い出した。最近やたらと聞く「初心忘れるべからず」という言葉、自分にとっての初心はいつのものだったんだろう。まだ思い出せていないものも多そうだ。