刷り込み

さっきの記事を書きながら「刷り込み」の実例をひとつ思い出した。
今やってる小学4年生の家庭教師でのことである。


彼は中学受験をするために現在塾に通っており,
若干通常の小学生より進んだことを勉強している。
理解が追いついているかは少し疑問だが
ひたすら解答を導く訓練をさせられている。
きっと多くの塾生がそうなんだろう。
俺も昔そうだった。


昨日は理科と社会の授業で
理科では稲の育て方を詳しくやっていた。
害虫から病気,雑草,季節ごとの田んぼの様子…
農家にでもならなければ一生必要となることはないだろうな
と思いながらひたすら覚えさせた。
俺もこんなことやってたんかなぁ。
でもあちらこちらに「常識」として知っとくべきことも
ちりばめられていたりするので侮れない。


ちょっと引っかかったのが社会。
俺は中学受験を国,算,理の3教科で受けた上に
社会大嫌いっ子だったので自分が勉強した記憶はないが
今回のテーマは「環境問題」だった。


水質汚濁の問題から使い捨て容器の問題,エコマーク
果てはオゾンホールまで一単元で幅広く学習していた。
その中で自分が気がついたのが温室効果ガスについて。


教材中に何度も
排気ガス」→「二酸化炭素」→「温暖化」
の構造が出てくる。
これでいいの?


温室効果ガスとして最も効果の強いのは
「水蒸気」だと言われているし
地球が温暖化しているのは今の地球が
間氷期」にあるからというのが仮説としてあったはず。
二酸化炭素温室効果はあるけど
それが今の地球の温暖化の主原因かは
間氷期」と同じく仮説の域は出ていない。


まるで「温暖化」の原因が「二酸化炭素」であることが
「明らか」であるかのように教え込むのは危険だろう。
ただでさえ子供は信じ込みやすいんだし。
気がつかないところでそんな事例はもっといっぱいあるんだろうな。
領土の問題とか歴史の問題とか。


とりあえず気がついたことは教えてやれるだけ教えてやろうと思っている。
もちろん教えてる俺が間違ってる可能性も含めて。


蛇足だけど,
義経の話の中に出てくる弁慶は空想上のもので史実としては実在していない」
と昔聞かされた気がするのだけれど
誰に聞いたのかも忘れてしまって真偽が質せない。
どうなんだろう?


<追記>
気になって調べてみた
http://mltr.e-city.tv/faq11.html#00605
とりあえず分かんないってことかな?