御焼香

昨日の家庭教師前に手を合わせてきた。享年46歳だったそうだ。俺ももう22年生きてきたから、これからもこうゆうことにも向き合っていかないかんのだろう。でも10歳で自分の父親のことで向き合わなければいけなくなった教え子はもっと辛いんだろう、1日おきに泣いたり怒ったりしているそうだ。昨日の授業ではいつも通り振る舞おうとしているのが見て取れたのでこちらも普段通りを心がけることにした。母親にはこれからもよろしくお願いしますと言われたので、当分このまま家庭教師を通してつきあっていくことになるだろう。あの子が自分で立てるようにするべきなのが支えてあげるべきなのか…今までは甘えを取ろうと接してきたが。これからは甘えられる人が一人いなくなってしまったあの子にとってどんな人間が必要なのだろう。完全には今の家庭環境を知ることはできないが、俺のできる限りで穴を埋めてやりたい。