小学三年生

カテキョ先の子は小学三年生でまだ勉強よりもドラえもんが好きなお年頃。よくたわいもない無駄話を説明の合間にするのだが、この日はいきなり泣き出してしまった。話の内容は「死』について。自分が死んだらどうなるのか心配になって気分まで悪くなってしまったらしい。吐き気がするといって階下に降りていってしまうほどだった。なんとも多感な時期である。といっても自分の場合こんな年頃にこんなこと考えたこともなかったが。中学2、3年生になるまで何も難しいことは考えてなかった気がする。やがて母親を引き連れて泣きじゃくりながら帰ってきたその子に母親の一言。「あんたこれから先そんなこと考えて泣きながら生きてくんか?さっさと勉強しなさい!」…確かにその通りなんだろう。