美山サイクルロード

SARSの影響で中止になったTOUR of JAPANの隙間を埋めるために実業団の選手が多数参加。C1*1だけで130人近くいたような…それに加えて僕ら大学生のU23を加えると…狂気の沙汰だ。
落車に巻き込まれないようスタート位置に早めに並び、前の方を維持しようと試みた。そしてスタート。と同時にガシャーン。真横の方でスタート同時に落車があった模様。これは気を引き締めねば。途中タイヤがハスる音や無理矢理な走行をする周囲にヒヤヒヤしつつ、このコース唯一の坂である九鬼が坂に向かっていた。
とその時、何の変哲もない普通の緩やかな上りで前方の自転車が妙な動きを!後輪をロックさせ横向きになった!こりゃヤバい!すかさず相手の左側を通過しようとする。しかし相手の方が一枚上手だった。わざわざビンディングで固定された両足を外しコロンと後ろ回り。左は草むら右は転けたチャリ、避けた先にはおっちゃんの背中とあってはどうすることもできず。この落車の直後、おっちゃんは片言の日本語で「ごめんなさい」といってまた走り出していった。外人かい!危ない走りしよってからに!もっと前方に位置取りできなかった俺の生でもあるのだが。すぐにニュートラルカーからメカニックが出てきて自転車をチェック。パッと見て「良し、いける!」。ペダルを回そうとしても回らない。後輪が外れかけていたのだ。これはすぐ直してくれた。「もう大丈夫!」。慌てて車に戻るメカニック。自転車にまたがってみると…サドルが曲がってる。降りて直すしかないか?と思ったらニュートラルカー*2がすぐ目の前に来てペースを落とす。どうやらカーぺーサーをさせてくれるらしい。でもサドルが…しかし車の中にいる彼に僕の思いは届かなかった。曲がったまま走行してちらほら見える落伍者たちのところまで連れていってもらった。そして九鬼が坂。
正直やる気はなかった。もう集団なんか見えるわけもなく、切られる*3のが目に見えていたからだ。途中知り合いなどに会い、一緒に走行して微妙に2回目の九鬼が坂で勝負してみたりしたが(一応勝った)結局そこを下ったところで終了。かなり萎えるレースだった。

*1:自転車レースは競技者のレベルによってカテゴリー分けがされている。強い方から順にC1,C2…となっていく。他に23歳以下の部としてU23、高校生以下の部としてCJなどがある。

*2:レース中の機材トラブル等に対処してくれる人と道具が乗った車。

*3:周回コースや公道レースではレースのメイン集団から遅れた選手をタイムアウトにして邪魔にならないようにする。